携帯電話を初めて買って手にした思い出について
携帯電話を初めて知ったのは、大学に入ってからだった。公衆電話が主流だった頃、手軽に電話が可能な携帯電話を持っている人が、本当に羨ましかった。でも、ちょっと話しただけで、通話料金は高額だった時代だ。学生の私にとって、携帯電話を持つことは、夢のまた夢と言った感じだった。当時、私は何とかPHSを持つことができた。無料のメールもできることで、学生には助かるものだった。友達と連絡を取るときは、その無料メールを利用した。
夏休みや冬休みなどの長期の休みは、実家に帰ることも多かった。私個人に掛かってくるPHSを握り締め、実家に帰ると、そこは圏外で使うことができなかった。何だかもどかしく、悔しい気持ちがした。そのことをきっかけに、私は必死でアルバイトをして、携帯電話を買うことを決意した。大学3年の冬、私は念願の携帯電話を手にした。今のようなカラーの携帯電話ではなく、白黒と言うよりは、私は緑に見えた。何度も何度も手にしては、にんまりと笑った自分を思い出す。